1.CALLシステムに関する現状調査 現有のCALL教室で利用できる機能と実際に活用する機能、小型情報端末でも実現可能な機能、およびマルチメディア機器を活用した新たな授業形態について調査検討を行った。 2.LMSと映像コンテンツを活用した授業の実践 ドイツ語による寸劇を学生自身がビデオ撮影し、その場でLMSにアップロード、視聴するという方法を試みた。寸劇のモデルとなるドイツ語はネット上で入手できる動画を利用、音声部分についてはネイティブスピーカに録音してもらったMP3ファイルをLMSに掲載した。ビデオカメラはSDカードを記録媒体にしたデジタルビデオのため、収録したファイルをその場でLMSにアップロードし、学生のPCで再生できる。このような手順については、学生側もLMS側も特に技術的な問題はなかった。自分自身の姿やドイツ語をその場で確認し問題点を確認しあえる環境を50人規模のクラスで実現できたことは大きな成果だと言える。 3.小型情報端末を利用するための準備 学生の反応を調べるためにiPod touchを用いたクリッカーシステムを実験した。アンケートや選択問題などを実施し、サーバー上にリアルタイムで結果表示をすることができ、学生の理解度を把握し、クラス全体で情報共有するために活用できる。実験授業を通して、不足している機能の洗い出し、LMSとの融合についての方向性が定まりつつある。
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