クリッカーシステム実証実験 ノートPCおよび無線LANアクセスポイントを設置し、iPhone 3G/iPod touchを用いた動作検証、利用方法の調査・実験を行った。50名規模での同時利用は問題ないが、ユーザーインターフェースの改善や運用法に若干の工夫が必要であることが明らかになった。 映像・音声コンテンツの開発・管理・配信方法についての実験検証 映像・音声コンテンツにアクセスするには、各端末に事前にインストールするか、各端末からネット経由でアクセスさせるかいずれかの方法になる。50名規模の場合、複数台のPCに接続しての同期作業が必要になるが、動画・音声ファイルのサイズに関わらず各端末で確実に再生できるという長所がある。iPhone 3G付属のボイスメモで録音した音声に関しては、MMSやメールを使っての提出が可能であることが確認できた。ビデオ撮影及び提出方法についても実現の可能性が見えてきた。 CALL教室を利用した授業での調査 iPhone 3G 50台を短期間借用し、50人規模のクラスでの実験を行うことができた。iPhone 3G/iPod touchでクリッカーシステムと映像・音声コンテンツを併用する場合の操作、クリッカーシステムへのログイン状態の維持、クリッカーシステムで収集した学習記録やアンケートデータの収集方法に関して問題点が明らかになった。一方、メールやMMS、ボイスメモなどのアプリケーションの活用により、教員からの指示、説明などの伝達、学生からのフィードバックがiPhone 3G単体で解決できることが明らかになった。
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