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2008 年度 実績報告書

英文法コーパスの構築とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 20520504
研究機関九州大学

研究代表者

徳見 道夫  九州大学, 大学院・言語文化研究院, 教授 (90099755)

研究分担者 朝尾 幸次郎  立命館大学, 文学部, 教授 (40102462)
冨浦 洋一  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (10217523)
田中 省作  立命館大学, 文学部, 准教授 (00325549)
後藤 一章  大阪大学, サイバーメディアセンター, 特任助教 (90397662)
キーワードコーパス / 学校英文法 / 機械学習 / 自然言語処理
研究概要

本年度は主に次のような検討を行った.
1.コーパス・デザイン(文法項目の精選)
学校英文法コーパスで取り扱う文法項目について,学習指導要領・検定教科書・参考書と従来研究を精査し,約30項目に整理し,学校英文法の基礎的なコーパス・デザインを与えた。
2.英語参考書中の例文の電子化
中高で使われる英語参考書に含まれる例文を電子化し,1.で選定した文法情報の付与を進めた(来年度も継続予定).参考書の例文は特定の学習トピックに焦点をあてたもので,文が単純化されたり,恣意的であったりして,文の自然さの観点では問題があるかもしれないが,特定の文法項目の構造を見出すには良い.現在電子化された例文は5,000文程度で,著作権等の問題に留意した上で,分析した品詞や構文に関する情報を今後公開することを予定している.
3.中学検定済み教科書に対する文法情報の付与
平成14年度検定済み中学教科書のうち,採択率が高いNew Crown, New Horizon, Sunshineの本文に対して,1,で選定した文法情報を付与した.日本の英語教科書に対して,語彙的観点からの分析は出揃いつつあり,今後,このデータを活用した文法的観点からの分析が期待される.
4.構文解析済みコーパスへの文法情報の付与
代表的な構文解析済み英文コーパスの一つであるPenn Treebankの一部(Brown Corpus部分)5,000文強に,比較的広い構文情報によって同定されるであろう文法項目として仮定法・分詞構文などの文法情報を付与した.後述する文法項目の検出ルールの自動記述の予備データとして活用した.
5.機械学習を活用した文法項目の検出
4.のデータを活用し,部分的な構文構造から文法項目を自動検出することを試みた.仮定法では適合率93.2%・再現率73.3%,分詞構文では適合率61.4%・再現率53,9%の精度が得られ,有効性と問題点を明らかにした.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Characteristics of Japanese Junior High School English Textbooks2009

    • 著者名/発表者名
      Kitao, K., Tanaka, S.
    • 雑誌名

      文化情報学 4

      ページ: 1-14

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 文分類モデルに基づいた多様なレベルのESP特徴表現抽出の試み2009

    • 著者名/発表者名
      田中省作, 小山由紀江
    • 雑誌名

      統計数学研究所共同研究リポート 233

      ページ: 21-33

  • [学会発表] 文分類モデルに基づいた多様なレベルのESP特徴表現の抽出2009

    • 著者名/発表者名
      田中省作
    • 学会等名
      言語研究と統計2009
    • 発表場所
      統計数理研究所
    • 年月日
      2009-03-15
  • [学会発表] 文法情報の自動検出技術を用いたリーディング教材の作成と評価2008

    • 著者名/発表者名
      小林雄一郎, 田中省作, 後藤一章, 徳見道夫, 朝尾幸次郎
    • 学会等名
      語彙研究フォーラム2008第1回JACETリーディング研究会・英語語彙研究会合同研究大会
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2008-12-06
  • [学会発表] 学校英文法コーパスの提案-デザインと応用可能性-2008

    • 著者名/発表者名
      小林雄一郎, 田中省作, 後藤一章, 徳見道夫, 朝尾幸次郎
    • 学会等名
      NLP若手の会第3回シンポジウム
    • 発表場所
      熱海金城館
    • 年月日
      2008-09-23
  • [学会発表] 学校英文法コーパス構築の試み2008

    • 著者名/発表者名
      田中省作, 小林雄一郎, 徳見道夫, 朝尾幸次郎
    • 学会等名
      人工知能学会第22回全国大会
    • 発表場所
      旭川市ときわ市民ホール
    • 年月日
      2008-06-12
  • [備考]

    • URL

      http://www.cl.ritsumei.ac.jp/SGCE/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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