研究課題/領域番号 |
20520511
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研究機関 | 宮崎公立大学 |
研究代表者 |
戸高 裕一 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (70254654)
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研究分担者 |
伊達 民和 プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (50207271)
谷口 雅基 高知大学, 教育研究部人文社会科, 教授 (90163633)
御園 和夫 関東学院大学, 文学部, 教授 (50079422)
都築 正喜 愛知学院大学, 教養部, 教授 (50106019)
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キーワード | 聴解力育成 / 発話力育成 / 発音指導 / シャドイング訓練 / 補償ストラテジー / 社会言語能力 / 機能能力 / 自己チェックリスト |
研究概要 |
本研究は、第二言語習得理論、及び、過去2年間に開発された日本人英語運用能力育成に関する多くの論文における提言の趣旨を踏まえている。その結果、英語の聴解力育成に不可欠な要素には、(1)世事に関する広い常識・知見(母語での背景知識の育成)、(2)音声の特徴の理解・知識(テキスト作成)、(3)まとまった内容の英語を聞いて瞬時に音声を認識し記憶する力(シャドイング訓練)、(4)ネーテイブ・スピーカーの音声のインプット、(5)多様な地域的・社会的アクセント(訛り)に関する知識、(6)文字原稿による段階的学習(洋楽・洋画・リスニングテスト)、多様な学習タスク等であることが分かった。また、英語の発話力育成に不可欠な要素には、(1)音読とシャドーイング、(2)繰り返し練習、(3)補償ストラテジー能力(言い換え練習)、(4)機能能力(例:依頼、要求、謝罪等)、(5)状況に即した社会言語能力等がある。さらに、英語の発音上達に不可欠な要素には、(1)文強勢、(2)リズム、(3)音変化、(4)イントネーション指導が挙げられる。また、最近の研究動向によると、メタ認知能力(学習計画、自己評価・点検)が重要であるとされている。以上の内容を踏まえ、テキストの作成を行った。このテキストは、一年間の学習計画表を作成し、学習者が記入できるように構成した。また、各章の最後に自己評価チェックリストを設けた。すなわち、毎週の授業でどのような内容を学び、どの程度理解できたかを自己評価し、今後の学習に生かせるような構成となっている。
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