研究課題/領域番号 |
20520516
|
研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
上田 倫史 目白大学, 外国語学部, 講師 (30343627)
|
研究分担者 |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
筒井 英一郎 広島国際大学, 国際交流センター, 講師 (20386733)
近藤 悠介 立命館大学, 言語教育センター, 講師 (80409739)
|
キーワード | 語彙テスト / IRT / プロトタイプ理論 |
研究概要 |
本年度は、日本人英語学習者がよく間違える概念のよく似ている単語群(類義語で、習得過程において概念の際カテゴリー化を行う必要のある英単語)が日本語の教科書においてどのような使用法となっているかの分析を行った。使用した教科書は、語彙テストを受ける高校生が学校で使用しているものに限定をした。日本語と英語で概念に違いのある英単語の多義語動詞の教科書における使用例の対象分析を行った、その結果、使用法の区別をするための手掛かりとなる語法的制約に関する情報はおおむね教科書の中に含まれていることが分かった。また、テストで使用している単語を使った高校生、大学生による産出文の分析においては、典型的な使用法を多く産出し、あまり御法的な幅は見られなかった。また、習熟の度合いにより幅の広い語法を使用することが明らかとなった。このことにより習熟度が増すと、より多くの語法を知識として獲得することが裏付けられた。また、さらなる項目を作成するために使用できる情報として、次年度における項目作成の際の手順として新たに使用することにした。 語彙テストにおいては、さらに参加者を募り、項目の精選を行った。テスト項目においては典型的な使用を含む項目においては、正解に天井効果がみられ,そのため項目困難度(item difficulty)が低くなったが、教育的配慮によりその項目も語彙テストの中に含めておくこととし、その他の項目はMcNamara(1996)に基づきmean squareが1.3~0.75の範囲のものを最良項目として残すこととした。
|