研究課題
2008年度の研究目的は、21世紀の学生のライフスタイルを鑑みたモバイルの教育的ツールとしての可能性を探ることであった。CCS・CALLシステム・3G携帯電話を融合させながら、教育利用におけるツールとしての役割や、現代の若者の学習スタイルをどのようにサポートしていくべきかを考察することであった。大学生を対象に、携帯電話利用状況についてアンケート調査を実施した。調査は2008年7月、当該研究部会に所属する教員・研究員らが、それぞれ講師を務める青山学院大学、茨城大学、東京理科大学、東京薬科大学、大妻女子大学、共栄学園短期大学、東洋学園大学、東京女子医科大学、武蔵野学院大学、東京情報大学の計10大学で実施した。調査数は総計684人から回答を得た。その結果に関しては、日本教育工学会、モバイル学会シンポジウム2009で発表をした。学習者は、すきま時間を見つけて、生活の中で自由に学習環境を自分で設定可能であることが判明し、後期の授業実験において、授業の教材と連携をしながら、携帯電話を利用した教科書準拠の語彙学習教材を開発して、授業実験を実施した。2006年から継続的に行ってきた研究をふまえて、2008年度は、最新のICT技術を利用したCALL・CCS・3G携帯電話の融合による教育方法の開発に関して、Asia TEFL2008、World CALL 2008等の国際会議、JACETの全国大会に参加し、シンポジウムを通して提案をした。特にモバイルを利用した統合的英語教育における効果を、GLoCALL2008で発表をした。2008年3月には、JACET-ICT特別委員会企画の学会に招待され、小張敬之と木村みどりが共同で特別講演をした。海外との交流も増えて、スペインの大学から共同研究の申し入れがあった。また、World CALL 2008のシンポジウムに参加したことから、出版の共同依頼も来ており、徐々にこの研究が認知されつつあることは、成果の一部である。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (14件)
研究叢書モバイルラーニング研究報告書2008青山学院大学総合研究所 eラーニング人材育成研究センター 第4巻2号
ページ: 1-71
モバイル学会 シンポジウム「モバイル'09」論文集
ページ: 31-35