研究課題
2009年度の研究目的は、21世紀の学生のライフスタイルを鑑み、e-Learningとモバイルを統合的に利用した教育的ツールとしての可能性を探り、教材開発をすることであった。CCS・CALLシステム・3G携帯電話を融合させながら、教育利用におけるツールとしての役割や、学習スタイルをどのようにサポートしていくべきかを継続的に研究した。2009年7月に青山学院大学、茨城大学、東京理科大学、東京薬科大学、学習院女子大学、武蔵野学院大学など計8大学を対象に、携帯電話利用状況についてアンケート調査を実施した。総計491人から回答を得た(2006年度は485人、2007年度は712人、2008年度は684人)。調査内容は、日常的な携帯電話利用の実態から、モバイルラーニングの活用まで幅広いものである。調査結果は(1) 大学生の携帯電話利用実態一般における設問と回答、(2) 携帯電話での学習(モバイルラーニング等の利用動向)に関する設問と回答、の2つの群に分けまとめた。学習者は、すきま時間を見つけて、生活の中で自由に学習環境を自分で設定可能であることが判明し、授業実験において、授業の教材と連携をしながら、携帯電話を利用した教科書準拠の語彙学習教材を開発し、携帯電話に配信しながら授業実験を実施した。最新のICT技術を利用したCALL・CCS・3G携帯電話の融合による教育方法の開発に関して、JACET-ICT第3回合同研究会(3月)、モバイル学会シンポジウム(3月)、JACET関東支部大会(6月)、KATE国際会議(7月)、青山学院大学CALLワークショップ(7月)、e-Learn 2009国際会議(10月)、GLoCALL2009国際会議(12月)で共同発表をした。その他、これまでの研究結果をWorld CALL Bookで出版することになり、来年には英語版で出版される予定である。2010年3月後半に、カタールにおけるExploring ICT in Education 2010の国際会議に招待をされて、今までの研究成果を発表した。
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Proceedings of World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, and Higher Education 2009. Chesapeake, VA : AACE
ページ: 1009-1015
Research Highlights in Technology and Teacher Education 2009, SITE.
ページ: 151-160
ページ: 2775-2780