英語教員に必要とされる資質、技能、能力の特定と分類を行った 1. 昨年度300以上にのぼる英語教員に必要とされる資質のリストを作成した。重複している項目は削除するなどの作業を行い、簡略化している最中である。そのために、主に英語教育専攻の上智大学(渡部担当)、金沢大学(加納担当)で英語教育を専攻する学部生および大学院生に依頼している。また現職の教員にも作業を依頼すべく打診しているところである。今後の研究経過の中でチェックリストやアンケートとして使うこととして計画を立てているので、その際の回答時間などを考慮し50項目程度に収める予定である。 2. 質問項目の妥当性を検証するために、教育実習を終えた学生に、大学での教職関係科目等教員養成カリキュラムについて振り返らせ、理想的なカリキュラムはどうあるべきかを議論した。 3. 縮小版のリストを質問紙形式にする。それぞれについて「英語教員として絶対に必要とされる」(初級)、「10年以上の経験を積んだ教員に必要とされる」(中級)、「あらゆる教員に要求はできないが最上級のプロの教師に必要とされる」(上級)の3段階に分類するよう回答を求めるために、質問紙の形に整えた。 現在実施されている授業内容の記録分析 4. 上智大学、金沢大学で現在行われている英語教授法の授業で上記1~2のプロセスで特定された内容がどれくらいカバーされているかを検証している。そのために授業を録画し、受講生には授業の最後に習得した内容をすべて書き出させた。 シラバス・カリキュラムの草案作成 5. 英国の研究者を訪ね、当該のテーマについてコメントを受けた。またそのコメントをもとに申請者どうしで討議し次年度からの計画を練り直した。
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