研究課題
大学におけるカリキュラムによって養成された英語教員としての資質能力が、その後の採用試験や英語教員に求められる資質能力との関連性を検証するために、第1次検証として質問紙調査を行い分析した。具体的には金沢大学の英語教員養成3年生4年生を対象として、教育実習の前後を利用して質問紙調査を行い、実習に必要とされた資質・能力と大学カリキュラムで養成された資質・能力との関係性を分析した。一方、これまで収集分析したデータをもとに、カリキュラムを組み、上智大学外国語学部学生を対象とした教職科目のひとつ英語科教育法の授業で実践した。半期15週間分のシラバスおよび授業計画、さらに毎回履修生から集めたリアクションペーパー、中間および期末テストの結果、授業記録、これらを収集した。次の調査課題を解決すべくこれらのデータを分析している。すなわち、1)英語教員に必要と判断された技能や知識が授業中に指導されているかどうか、指導されていないとすればその原因はどこにあるのか。適切に指導された技能や知識はどのようなものか。2)指導された技能や知識は履修生に習得されたか。習得されていないとすればその原因はどこにあるのか。習得された技能や知識はどのようなものか。以上、途中経過については随時、論文、口頭発表、著書として公表してきた。中には間接的に今回の調査結果を援用したものもある。最終報告については今しばらく時間がかかるが、今後の調査および実践に繋がるような形でまとめているところである。すなわち、今回は将来英語教員になる学部の学生を対象としたが、次は現職の英語教員は英語教員にどのような資質、技能、知識が必要であると認識しているのかを対象とする。その際に本調査に採用した運営、データ収集分析の方法を採用できるよう整備しておくべくまとめているところである.
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中部地区英語教育学会紀要
巻: 40 ページ: 113-118
Bulletin of the Faculty of Foreign Studies, Sophia University.
巻: 45 ページ: 109-123
英語教育増刊号
巻: 10月号 ページ: 14-15,50-51