研究課題/領域番号 |
20520529
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
植田 麻実 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 准教授 (00184937)
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研究分担者 |
石塚 美佳 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 准教授 (90331503)
阿川 敏恵 恵泉女学園大学, 人文学部, 講師 (90409805)
奥田 祥子 大東文化大学, 外国語学部, 教授 (20054835)
カレイラ松崎 順子 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (40454186)
阿部 恵美佳 大東文化大学, 外国語学部, 非常勤講師 (30468623)
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キーワード | 学習意欲喪失(demotivation) / 動機づけ(motivation) / 学習者の自律 / ニーズ・アナリシス / 英語 / 大学生 / リメディアル / 無動機(amotivation) |
研究概要 |
平成21年度に実施した研究の成果について 『具体的な内容』 昨年度施行したパイロットスタディをもとにして、本年度は1)全国20校の大学生2千人あまりを対象に学習意欲減退に関してのアンケート本調査を実施した。また夏休みの期間を利用して2)中学・高校・大学で教鞭をとる英語教師9人に対して教師インタビューを実施した。 『意義・重要性』 1)本調査では、パイロットの結果を受け項目を絞り込み、英語学習意欲減退の時期を独立変数とすることによって、リサーチ・クエスチョンである、いつ、どのようなことがきっかけとなって英語学習意欲を失ったのか、に対しての返答に焦点をあてた。また、英語学習意欲をなくした経験が無い、あるいは無くしても復活した、と答えた被験者と、無くしてしまったままに留まる被験者双方に具体的な経験に関して自由記述をしてもらった。量的データと共に自由記述による質的なデータも収集できた意義は大きい。 2)教師インタビューに関しては、中学・高校・大学それぞれの機関の教師側の意見を聞き、学習者の意欲喪失に関して別な視点を得た。インタビューは録音しスクリプトを起こした。平成22年度5月に学会発表を行い報告する。中学、高校の教師に比べ、大学の教師は、学習者がやる気を無くした原因や時期に関して認識に違いがあり、対処法に関しても違いが明らかなった。 3)パイロット・スタディの結果に関しては、メンバー8人全員で分析や先行文献などを分担し論文にまとめた。これはThe Language Teacherに掲載が決定している。この結果からは、英語における学習動機減退は、学習全般に対する無動機とよべる状態とつながっていることが判明した。今後学科を越えた基本的な予習復習の習慣づけなどを行っていく必要性、また学生が自ら属している社会に対して、どのようなスタンスをとっていくことが英語を必要と感じることにつながっていくのか、などいくつかの重要な示唆を受けた。
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