研究課題/領域番号 |
20520530
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
堤 正典 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (80281450)
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研究分担者 |
小林 潔 神奈川大学, 外国語学部, 助教 (20350374)
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キーワード | ロシア語教育 / 習得基準 / ミニマム・エッセンシャルズ / 外国語 / 教授法 / 国際情報交換 / ロシア:台湾:ドイツ |
研究概要 |
堤と小林は、既存教材及び既存習得基準の検討を重ね、適宜意見を交換し、この研究の目標である新しい習得基準とミニマム・エッセンシャルズの試作版作成の基盤を形成した。 堤と小林は、尾子洋一郎氏(神奈川大学非常勤講師)に協力者としての参加を得て、基礎語彙データベース作成について討論を重ね、2009年3月にロシア語ネイティブスピーカーのミハイル・トゥルヒーン氏(東京工業大学世界文明センターフェロー)の協力により音声付基礎語彙データベース第1版の作成作業を行なった。 小林は、2008年9月にロシア国民図書館およびペテルブルク大学でロシア語教育に関連する資料を収集した。ペテルブルク大学文学部外国人向けロシア語教育科主任ヒーミック教授、教育担当ジューコワ講師、またネット教育科主任ミロヴィードワ講師と面談し、意見交換した。ロシア連邦教育省認定ロシア語検定(ТРКИ)の教材を刊行している出版社ズラトウスト社社長ゴルベフ氏と面談し、ロシア語教育の現状をめぐり意見交換した。 小林は、2008年7月及び2009年3月の私立大学情報教育協会学会及び研修会に参加し、習得基準に組み入れるべき項目について他言語の教育状況の情報を得、また意見交換を行った。 堤は、2009年3月の日本スラブ人文学会のシンポジウム「受容の語学から文化の発信へ」でこの研究のそれまでの成果をふまえて討論者を担当した。 堤と小林は、2009年3月に台湾に渡航してロシア語教育の調査を行なった。現地では協力者の塚本善也氏(中国文化大学助理教授)の助言と支援で、中国文化大学・淡江大学を訪問し、前者ではロシア語ロシア文学科主任の李細梅教授及び他の学科教員と面談、また、後者ではロシア語ロシア文学科主任の張慶國副教授及び他の学科教員と面談した。それまで日本でほとんど知られていなかった台湾のロシア語教育について有益な情報を得ることができた。
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