研究概要 |
1.核となる英語活動の有効性の検証 「小鉢」という10分程度の英語活動がどの程度有効かをIRFの観点から分析し検証した。教師によるinitiation、児童のresponse、それに対する教師のfollow-upのやりとりにおいて、evaluative-follow-up(E-IRF,評価重視)とdiscoursal-follow-up(D-IRF,インタラクション重視)があるが、「小鉢」には後者の要素が多くあることが明らかとなった。つまり、インタラクション、インプット、アウトプットが自然で豊かな活動であることが検証された。 2.指導者研修モデル、指導者養成カリキュラムの開発(試作) これまでにも、「小鉢」を中心にして小学校外国語(英語)活動のシラバス・単元を作成してきたが、重要なのは、授業(指導)そのものであり、上記のD-IRFを伴った活動を指導者が指導できるかどうかである。研修モデル、養成カリキュラムの開発ではその指導力育成を図り、とりわけ第二言語習得研究、学習者理解、動機づけ等に関する知見を盛り込む必要がある。 3.学会発表 上記1、2について、「小学校外国語活動の教員研修・養成を支援する活動例の有効性」(第37回全国英語教育学会山形研究大会、2011年8月)の学会発表を行い、多くの関心を頂いた。関連して、研究協力者が、「自然なインタラクションを増やす工夫」(第11回全国小学校英語教育学会、2011年7月)、「小学校外国語活動におけるインタラクションの在り方-IRF構造研究を通して-」(第35回関東甲信越英語教育学会、2011年8月)の発表を行った。
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