研究概要 |
本年度の最大の成果は、応用言語学において世界的に最も高い権威を有する国際学会誌のひとつであるAILA Review(John Benjamins,年1回発行)に、本科研研究のここまでの成果の一端を論文として発表できたことである。その論文においては、日本における「国際英語」教育へのニーズ、「国際英語」教育の実践の現状、国際コミュニケーションにおける日本人の自己表現のためのJapanese Englishのモデルの試論などについて論じた。 また、2009年10月にフィリピンで開かれた、国際英語の分野における最大の国際学会であるIAWEの年次大会において、本科研研究における授業観察等の成果である「国際英語」教授法の類型の分析について発表した。続いて、2009年11月のJALT年次国際大会における国際英語をテーマとするシンポジウムでの招待講演として、本科研研究の成果から、国際英語の教材やJapanese Englishのモデルに関する考察をはじめ、「国際英語」教育の原理と実践について発表した。さらに、同月の大学英語教育学会関西支部秋季大会のシンポジウムでの招待講演として、本科研研究の成果を用い、国際英語の教材・教授法・評価・教員のあり方についての考察を発表した。 また、本科研研究で開発中の「国際英語」教授法を用いた授業実践により、本研究代表者は、優れた教育実践に対して与えられる「大阪大学共通教育賞」を2009年5月に受賞し、続いて2009年11月にも同賞を受賞した。
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