研究概要 |
「国際英語」教育のためのJapanese Englishのモデルの構築を進め、音韻・文法・語法・社会言語的規則・談話規則・非言語行動などの側面について、部分的にではあるがその特徴を記述することができた。その成果は、国際英語の専門学会としての日本「アジア英語」学会の全国大会(2010年7月)、国際英語の分野で世界的に最も高い権威を有する学会のひとつであるIAWEの年次大会(カナダ、2010年7月)、国際英語の分野における著名な研究者を世界各国から招待して開かれたMacao International Forum(マカオ、2010年12月)、コミュニケーション能力への新たな視点をテーマとする愛知大学でのラウンドテーブル(2011年2月)などで発表した。 また、上記のJapanese Englishのモデルを活用した産出能力とともに多様な英語の受容能力の養成を目指す「国際英語」教授法の開発と応用を進めることができた。その成果は、英語教育学の分野で世界的に最も高い権威を有する学会のひとつであるTESOLの年次大会(アメリカ合衆国、2011年3月)において発表した。 上記のIAWEでの発表及びTESOLでの発表に基づく論文は、Matsuda, A (Ed.) Teaching English as an International Language(仮題)(Routledge)に、同じく上記のMacao International Forumでの発表に基づく論文は、Kirkpatrick, A. (Ed.) English as an International Language in Asia(仮題)(Springer)に収録される予定である。 また、本科研研究で開発した「国際英語」教授法を用いた授業実践により、本研究代表者は、2010年5月に「大阪大学共通教育賞特別賞」、2010年11月には「大阪大学共通教育賞」を受賞した。
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