研究課題
基盤研究(C)
本研究では、中国での「華夷変態」を、短絡的に日本でのナショナリズム運動と国学運動の勃興に結びつけるのではなく、徳川中期・後期の儒学者たちの正統性認識の変容として検討した。本研究により、限られた江戸の儒学者を通してだが、明清交替期を経て清朝の各時代の学術が徳川日本に移入するに際して、時代の局面ごとにどのような形で受容され、いかなる反応を生んだのかについて見取り図を描くことができた。徳川儒学の独自な問題意識と展開のもと、幕府儒者の周辺においても清朝学術の批判的摂取が行われていたことが判明した。
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