舞鶴市竹屋の集会所に伝存する竹屋町文書を調査し、近世期から現自治会に到る全文書の目録を作成、完成した。地方城下町である旧田辺では、城下町の運営は有力町(地子御免町)の町(チョウ)役人である月行事(がつぎょうじ)が中心で、18世紀半ばの町(マチ)会所設立に至る。藩側は18世紀後半に惣年寄を設置し、特権町人を任命して、月行事中心の都市運営に一定の枠をはめる。以後惣年寄と月行事による都市運営が展開するが、都市祭礼など実態は町会所に基盤を置く月行事が中心的な役割を果たし続け、その体制下で各チョウの行政が展開する。
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