• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

出土文字資料からみた古代天皇の家産制的手工業の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520576
研究機関名古屋大学

研究代表者

古尾谷 知浩  名古屋大学, 文学研究科, 准教授 (70280609)

キーワード日本史 / 古代史 / 天皇 / 家産制 / 手工業 / 出土文字資料
研究概要

本研究は、文献史学の方法に立脚しつつ、考古学が明らかにしてきた技術史的観点を重視し、両者をつなぐ史料として、出土文字資料、特に手工業生産の場で記される文字も検討の対象に据えながら、天皇の家産制的手工業のあり方を研究することを目的とする。
この目的を達成するため、今後五か年間で次のような作業を行う。まず、主たる検討対象とする手工業の分野を(1)土器(2)瓦(3)金属器の三つに設定して検討を進める。方法としては、a手工業生産・流通・消費に関わる文献史料の調査、b各分野についての考古学・文献史学の先行研究の整理、c出土文字資料などとして得られる、手工業生産物自体に記された文字の調査、及び手工業生産物と伴出する出土文字資料の調査の三つを主要な作業とする。
これらの作業は、同時進行的に進めるが、特に2008年度は、以下の点に重点を置いた。まず、aについては、手工業の分野を問わず、奈良時代〜平安時代初期の六国史・法制史料から関係資料を抽出した。成果の一部は、次項の論文として発表した。
bcについては、(1)土器について重点的に調査を進めた。特に、cについては、土器の焼成前、すなわち生産段階で記される箆書文字が、土器生産のあり方の解明に重要であるため、新出資料も含め、先行の集成研究を増補する形で、資料集成を行った。この作業は今後も継続する予定であるが、東海地域の資料については一定の見通しを得て、成果は次項の論文として発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 天皇家産制研究の課題2009

    • 著者名/発表者名
      古尾谷知浩
    • 雑誌名

      日本史研究 558

      ページ: 28-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 平安時代の梵鐘生産2009

    • 著者名/発表者名
      古尾谷知浩
    • 雑誌名

      名古屋大学文学部研究論集 164

      ページ: 1-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 焼成前刻書土器再論-東海地域の事例を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      古尾谷知浩
    • 雑誌名

      日本考古学協会2008年度愛知大会研究発表資料集

      ページ: 639-642

  • [学会発表] 天皇家産制研究の課題2008

    • 著者名/発表者名
      古尾谷知浩
    • 学会等名
      日本史研究会
    • 発表場所
      花園大学
    • 年月日
      2008-10-12

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi