• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

近世におけるオランダ船誂物輸入の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520598
研究機関鶴見大学

研究代表者

石田 千尋  鶴見大学, 文学部, 教授 (00192485)

キーワードオランダ船輸入品 / 出島 / 日蘭貿易 / 長崎 / 誂物
研究概要

今年度は、19世紀前半、特に1840年代の日本にオランダ船が持ち渡った誂物(=注文品)に焦点を絞り、その輸入実態(品目名・種類・数量・原産地等)を日本・オランダ両側の貿易史料を照合しながら解明し、国際的商品流通ならびに長崎を起点とする国内流通とその文化的影響について調査研究をおこなった。その手段として、日本側史料としては、主に長崎歴史文化博物館の史料を調査検討し、オランダ側史料としては、東京大学史料編纂所に所蔵されているオランダ国立中央文書館所蔵史料のマイクロフィルム(写真版)を中心に調査検討した。その過程で特に力を入れたことは、今後の誂物研究の基礎的データとなるように、従来の報告者の誂物に関する研究成果と今回の成果を合わせる形で、享和3年(1803)〜弘化4年(1847)のオランダ船輸入の誂物の用語に関して、A4判110頁におよぶ蘭日対照表(abc順)と日蘭対照表(あいうえお順)を作成したことである。これらの表は、現在予定している来年度の研究成果、ならびに報告者のいままでの誂物および日蘭貿易に関する研究成果とあわせて、来年度著書としてまとめ刊行する予定である。
さらに今年度は、誂物にも使用されていた更紗をめぐって、九州天草に残る更紗を現地調査し、その多くがヨーロッパ更紗であったことを確認した。また、19世紀前半のオランダ船の更紗輸入の傾向をまとめ、「インド更紗からヨーロッパ更紗へ-江戸時代後期のオランダ船更紗輸入-」と題して発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] インド更紗からヨーロッパ更紗へ-江戸時代後期のオランダ船更紗輸入-2008

    • 著者名/発表者名
      石 田 千 尋
    • 雑誌名

      五島美術館編『古渡り更紗』

      ページ: 206-211

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi