研究課題
基盤研究(C)
本研究は、『日本霊異記』の地域関係説話がどのように形成され伝承されたかを考察することを目的とし、いくつかの地域で同類異話や同じモチーフの説話などの複数の説話から地域的な共通項を検証し、原説話の伝承ルートの復元を試みた。その結果、『霊異記』の地域関係説話は、中央の官僧からもたらされた説話のモチーフを用いて、地域の唱導のために創作された説話であり、国府・国分寺を中心として分布するところから、在地の国分寺僧などが創作した可能性を指摘した。
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日本歴史
巻: 758号 ページ: 1-17
續日本紀研究
巻: 395号 ページ: 1-20