研究課題
基盤研究(C)
龍華寺聖教・称名寺聖教を用いて、鎌倉時代の鎌倉における密教の実態を探った。その結果、鎌倉時代後期の幕府要人の間で、現世利益を希求するための修法が盛行していたことが明らかになった。円覚寺のごとき禅院の成立にも密教僧が関与していることが判明した。中世の鎌倉には、幕府要人の庇護のもと、さまざまな法流が競って本拠を設け、修法の実績を積み重ねていた。密教諸流をめぐる京都・鎌倉の拮抗関係は、日本仏教史・文化史のダイナミックな把握を可能にする研究素材として有効であることが確認された。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)
『武家の古都・鎌倉の文化財』(五味文彦編・角川学芸出版)
ページ: 193-219
『密教美術と歴史文化』(真鍋俊照編・法藏館)
ページ: 523-546
アジア遊学(勉誠出版) 142号
ページ: 90-93
『史跡で読む日本の歴史』(高橋慎一朗編・吉川弘文館) 6巻
ページ: 157-184
神奈川地域史研究 26号
ページ: 50-59