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2008 年度 実績報告書

「海の人事録」にみる近代オスマン帝国社会の変容

研究課題

研究課題/領域番号 20520611
研究機関筑波大学

研究代表者

小松 香織  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (10272121)

キーワード西アジア / オスマン帝国 / 近代 / 海軍 / 海運
研究概要

本研究は、オスマン帝国において海洋活動にたずさわった人々の出自(民族、宗教、出身地、社会階層等)を新たに発掘した人事関係等の史料を分析することにより明らかにし、近代オスマン帝国の社会構造を「ヒト」を核として見直そうと試みるものである。この目的を達成するために、3つの異なるカテゴリーに属する史料群をとりあげ、それぞれについて「ヒト」の記録を出来るだけ丁寧に掘り起こす作業を行う。その3つとは、(1)トルコ共和国総理府オスマン朝文書館所蔵の『船舶通行許可台帳』、(2)イスタンブル海軍博物館所蔵の『人事記録台帳』、(3)トルコ海運公社文書館所蔵の『給与台帳』や人事・年金支給関係書類である。
本年度は夏期トルコ共和国イスタンブル海外調査を実施した。(1)に関しては全10冊のうち予備調査で重要と思われた9,10巻のデータを集中的に収集した。また、(3)については、『給与台帳』に関してこれまでに構築したデータ・ベースを補完することを目的とした調査を行ない、その成果にもとづき日本オリエント学会第50回大会において研究発表を行なった。また、人事記録であらたに注目すべき史料として、19世紀末から20世紀初頭にかけての職員録を数冊発見したため、その内容をデジタルカメラで撮影した。現在その解読・分析作業を行なっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 海運史料にみる近代オスマン社会の変容-オスマン帝国末期の海運と黒海沿岸民-2008

    • 著者名/発表者名
      小松香織
    • 学会等名
      日本オリエント学会第50回大会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-11-02

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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