戦後国際秩序形成の過程において、アメリカが政治領域で主導権を握っていく中で、それに追随するイギリス、そして、戦前保っていた国際政治における影響力の減退をなんとく食い止めるため、どこかで主導権を握れる分野を持ちたいと考えるフランス、それらの諸国のせめぎ合いの中で戦争終結を迎える。第二次世界大戦によって、アメリカが圧倒的存在感をもってたちあらわれ、イギリスの存在感が相対的に減退する中で、知的協力分野で主導権を握ることをフランスが米英に黙認させるに至り、後継機関の本部はロンドンではなく、パリに決まった。
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