研究概要 |
本年度は研究と初年として,資料収集とその整理を主な仕事とした。資料の大部分は,20年8月にドイツ,バオエルン州のショローベンハウゼン市立文書館で調査した。使用できる資料のコピーまたはマイクロフィルム化をおこなった。書籍の収集については,科研費では足りなかった,ので,校費および私費によってまかなった。収集した文書館資料は,当文書館所在のザンディツェル家文書の宗教,教会関係である。また,バイエルン州立文書館でも若干の調査を行った。 20年度の後半は,資料の整理とその読解にほぼ費やした。現在も進行中である。私のテーマは,農村民衆レヴェルの信仰,文化を探ることにあるので,膨大な資料群から,それらの叙述をみつけることは難しい作業であるが順調に信仰している。具体的には,古文書を現代のドイツ語に直し,それをさらに,日本語にやくすという作業である。すべて,パソコンに取り込み,項目別に保存している。こういった,基礎的作業は次年度以降の仕事の準備であり,本年度は十分な仕事ができたと思っている。 こうして、本年度は、研究の初年度として以上のような基礎的成果を得た。来年度は,その成果を論文として文章化する予定である。
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