研究概要 |
本年度も昨年度の結果を踏まえつつ、2回の出張を通して、フィレンツェ国立文書館における史料の調査と収集を行った,第1回の調査では、フィレンツェ国立文書館において、14世紀から15世紀前半に制定された法規定の中から領域支配に関する情報を得るべく、昨年に続いてProvvisioni registri、Provvisioni protocolli、Provvisioni duplicati等の史料を調査し、領域行政の現場と中央政府とのつながりを探った。またStatuti delle comunita autonome e soggetteに含まれる、アレッツォの都市法の内容を調査した。今回は日程上、ピサ国立文書館での調査は行えなかったので、来年度にその調査を継続する予定である。こうした調査の結果として確認された史料の一部は、マイクロフィルムおよび電子体情報としての複製を文書館に依頼した。
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