研究課題
基盤研究(C)
主権国家併存体制が未完成であった近世ヨーロッパ諸国間では、外交・戦争の他に、多くの仲裁・仲裁裁判が紛争解決手段として定められ、実施されていた。15~17世紀の神聖ローマ帝国周辺を中心に、その規定や実例を収集し、その特徴と背景的事情を追求したのが本研究である。その結果当事国の政治文化が影響し、大別して「現地社団コミュニケーション型」「国際的封建制型」の2類型に分類できること、しかしながら同時に仲裁の担い手や方法については案件の性質にも配慮すべきことが明らかになった。
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