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2009 年度 実績報告書

第一次世界大戦初期ハプスブルク帝国の疎外化過程

研究課題

研究課題/領域番号 20520644
研究機関神戸大学

研究代表者

大津留 厚  神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10176943)

キーワード第一次世界大戦 / オーストリア / ハプスブルク / 俘虜 / 総力戦 / 青野原
研究概要

予定通り、2009年11月7日に東京・青山のドイツ文化会館で青野原俘虜収容所に関する講演会・演奏会を開催し、11月12日から21日まで東京・麻布のオーストリア大使館で展示会を開催した。習志野の市民グループの協力も得て、日本の第一次世界大戦における捕虜収容所体系における青野原収容所の位置づけを一つのテーマとして企画した。日本経済新聞の文化蘭でとりあげられるなど、社会的にも注目されるという大きな成果があった。
グラーツ大学で青野原収容所のオーストリア捕虜兵を初めとして第一次世界大戦の捕虜問題を研究しているヘルムート・ヘードル氏をお招きして、グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州における第一次世界大戦期難民収容所に関する情報の交換を行った。
青野原収容所のハプスブルク帝国捕虜兵は、帝国の在外捕虜兵のほぼ1万分の一にすぎない。しかもハプスブルク帝国は自国民の捕虜兵とほぼ同数の外国人捕虜兵を自国内に抱えていた。さらに戦場になった地域からは大量の難民が出、国内各地で長期にわたって収容をれた。また「敵性」自国民も収容されており、こうした総力戦から除外された人びとの目から見た第一次世界大戦「非総力戦論」を構築している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 青野原俘虜収容所の世界-非総力戦論序説-2009

    • 著者名/発表者名
      大津留厚
    • 雑誌名

      歴史科学 198

      ページ: 36-47

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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