研究課題
基盤研究(C)
19世紀後半のフランスで、科学としての歴史学を樹立した実証主義史学(モノーやラヴィス)が、高等教育機関を制覇して歴史学の制度化をなし遂げた世紀転換期に、新興科学の社会学(フランソワ・シミアン)と伝統科学の哲学(アンリ・ベール)から2つの批判が放たれた。こうして、社会学者(デュルケーム)と歴史家(セニョボス)との20世紀初頭の方法論争が展開された。この方法論争を整理することで、アナール学派という20世紀の社会史学派が誕生する背景が解明できた。
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思想 1012号
ページ: 29-51
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