本研究は、核時代に関する研究において放置できないギャップを埋めるものである。特に、広島と長崎で行われた外見上は人道的な活動と、市民に対する更なる核兵器使用の計画立案との関連を明確にする。被爆者の研究が、いかにして新世代の被爆者を生むことに利用されてきたのかを明らかにする。 1年目は研究資料の収集に充てる。2年目は、収集した研究資料のギャップを埋め、原稿の初稿を書き始める。3年目はほぼ原稿の完成に費やす。 平成20年は日本国内での資料調査と合わせて、10・11月に米国シカゴ大学、オレゴン州立大学、HumRRo資料館(調査資料:核実験への部隊参加に関連して原子力委員会のために行った研究記録)、カリフォルニア大学において資料調査を行った。 また、その調査の際に“Film and History Conference"に参加し、発表を行った。
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