米国の放射能兵器開発と原爆傷害調査委員会(ABCC)収集情報の利用に関する分析

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20520649
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 西洋史
• 研究機関: 広島市立大学
• 研究代表者: ロバート ジェイコブス 広島市立大学, 広島平和研究所, 准教授 (60423969)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 南北アメリカ史 / 米国軍事史

研究概要

この研究の主要な成果は、各地での資料収集や調査活動により、原爆傷害調査委員会(ABCC)の調査・研究と米国の核実験や核戦争計画との間に多くの関連づけが可能となった点である。特にABCCによる原爆被爆者の放射線被爆線量を正確に再評価する活動は、被爆線量と健康被害との相関関係を探るものであり、データの多くは、米国で軍事目的に利用された。旧ソ連との戦争において、核兵器を使用し被爆した場合の米軍の戦闘継続能力を推定する目的に利用されたのも、その一例である。

研究成果

• [雑誌論文] The Psychological Bomb : The Relationship of the American Social Scientists to Nuclear Weapons in the Early Cold War (2010)
  • 著者名/発表者名: ロバート・ジェイコブス
  • 雑誌名: Peace & Change 35:3 ページ: 434-63
  • 査読あり
• [雑誌論文] Reconstructing the Perpetrator's Soul By Reconstructing the Victim's Body : The Portrayal of the "Hiroshima Maidens" by the Mainstream American Media (2010)
  • 著者名/発表者名: ロバート・ジェイコブス
  • 雑誌名: Intersections : Gender and Sexuality in Asia and the Pacific 24巻(電子ジャーナルのためページ数なし)
  • URL: http://intersections.anu.edu.au/issue24/jacobs.htm
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Origins of the Dirty Bomb : The U.S. Military and Radiological Weapons (2008)
  • 著者名/発表者名: ロバート・ジェイコブズ
  • 雑誌名: Hiroshima Research News 10:3 ページ: 6
• [学会発表] Project Ichiban : Completing the ABCC Dose Reconstruction at the Nevada Test Site" (2011)
  • 著者名/発表者名: ロバートジェイコブス
  • 学会等名: 国際関係と科学技術研究会
  • 発表場所: 東京工業大学
  • 年月日: 2011-01-23
• [学会発表] Architectures of Annihilation : The Logic of Building "Japanese Houses" at the Nevada Test Site (2010)
  • 著者名/発表者名: ロバート・ジェイコブス
  • 学会等名: the Cold War Cultures Conference
  • 発表場所: テキサス大学(米国)
  • 年月日: 2010-10-01
• [学会発表] Reconstructing the Perpetrator's Soul By Reconstructing the Victim's Body : The Hiroshima Maidens in the American Mind (2008)
  • 著者名/発表者名: ロバート・ジェイコブス
  • 学会等名: Interrogating Trauma : Arts & Media Responses to Collective Suffering Conference
  • 発表場所: マードック大学(オーストラリア)
  • 年月日: 2008-12-03