複数の性格の異なる一次史料の組み合わせを通して、都市内部のミクロな空間(教区、街区)を分析する手法を確立した。 宗教改革以降のヨーロッパにおいて、宗派を選択した個々人の軌跡を追う際、都市空間内部のトポグラフィックな分析の有効性を明らかにした。 都市内部のミクロな関係の変容を視野に入れつつ、都市空間を全体として編成する論理の変化を、近世を通して明らかにした。 日本とフランス、ドイツ、イギリスを専門とする日本とフランスの歴史家による共同討論を組織し、史学史的分析を通して比較史のもつ方法的可能性を日本語、フランス語で提言した。
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