研究課題
基盤研究(C)
本研究は、近代大西洋世界における移動する人々と疫病の関係を、病気の社会史と環大西洋史の概念・方法論を用いて考察した。とりわけ、19世紀アメリカ合衆国におけるアイルランド人移民が、祖国での飢餓と疫病の記憶を継承し再構築するなかで、ディアスポラ集団としての自画像をアメリカの人種秩序のなかで鮮明にしようとした過程を把握できた。3人種が交錯する大西洋世界を背景にした、移動民と疫病の関わりを考察する事例研究となった。
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アメリカ史評論
巻: 26号 ページ: 56-60