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2010 年度 実績報告書

考古人類学的方法による台湾先史時代親族構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520661
研究機関九州大学

研究代表者

田中 良之  九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (50128047)

キーワード台湾 / 先史時代 / 親族構造 / 古人骨 / 歯冠計測値
研究概要

前年度に引き続きいて台湾に渡航し、台湾大学陳有貝副教授・精華大学邱鴻霖准教授の協力を得て、台湾大学が調査を行った台南県石橋遺跡出土人骨の整理・復元を行った。申請者および学振RPD舟橋京子、学振PD端野晋平、大学院生の協力により、人骨のクリーニングの後、計測可能な状態まで復元を行った。ただし、今年度整理分も土圧による変形が著しいため、計測は歯冠計測が主となった。整理を終えた人骨から順に歯冠計測を行った。また、それに伴う性別・年齢・頭骨小変異・抜歯・生活歴等の観察を邱とともに行い、歯冠計測値を用いたQモード相関係数を算出し親族関係の推定を行った。
上記の作業と平行して、今年度も石橋遺跡における考古学データ、すなわち墓の配置、副葬品、埋葬姿勢、出産経験の有無、被葬者間の関係等について、陳副教授の協力を得て情報を収集し、予備的な墓地分析に着手した。また、台南県を中心とした民族誌データも収集した
これまでの作業と分析結果を総合して、台湾先史時代の親族構造の分析を行った。その結果、双系の社会であるとの予察を得た。また、本研究と関連する内容を九州考古学会・嶺南考古学会合同考古学会で発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 墓に残された結婚の痕跡2010

    • 著者名/発表者名
      田中良之
    • 雑誌名

      歴史読本

      巻: 10月号 ページ: 74-79

  • [学会発表] 弥生人骨に対するSr同位対比分析(予察)-LA-ICP-MSを用いた非破壊による人口移動分析-2010

    • 著者名/発表者名
      田中良之・小山内康人・中野伸彦・李ハヤン
    • 学会等名
      嶺南考古学会・九州考古学会合同学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2010-07-17
  • [備考]

    • URL

      http://www.scs.kyushu-u.ac.jp/~yt1/society/2010goudou/2010goudouannai.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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