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2008 年度 実績報告書

自然科学的手法を用いた古墳時代の金属器製作技術の調査と工具の復元

研究課題

研究課題/領域番号 20520669
研究機関別府大学

研究代表者

渡辺 智恵美  別府大学, 文学部, 准教授 (40175104)

キーワード自然科学的手法 / 出土金属製品 / 装身具 / 製作技法 / 金工技術 / 工具
研究概要

本研究は、自然科学的手法により出土金属製品に残された製作時の痕跡や製作用具(以下工具とする)を調査し、(1)製作技術(金工技術を含む)や工具の種類、技術の変遷について明らかにすること、(2)材質や技術から金属製品の流通や政治的背景を探ることを目的としている。具体的にはデジタル顕微鏡による細部の観察、自然科学的調査による遺物の構造把握と材質分析を行い、その結果から上記(1)〜(2)を解明しようとするものである。
今年度は九州地方を中心に調査を行った。あわせて、韓国の装身具の出土状況を把握するため国立春川博物館(江原道春川市)および国立中央博物館(ソウル市)で調査を行った。
1. 調査対象となる遺物(甲冑および装身具)の抽出
実際の調査に先立って、九州と韓国内における遺物の調査を行い、調査対象を抽出した。
2. 工具痕跡の調査
九州内で出土する甲冑(短甲・冑)で、とくに残存状態の良好なものについて顕微鏡観察を行い、工具の痕跡を調査した。
3. 耳環の調査
福岡県上毛町百留横穴ほか出土の耳環44点および別府市金比羅山遺跡出土ほか耳環3点について顕微鏡観察、蛍光X線分析による材質調査、X線CTスキャンによる構造把握や相似形(通常、耳環は一対で使用したと考えられるため)の抽出、製作技法などについての調査を行った(この結果については、今年7月に開催される日本文化財科学会研究大会にてポスター発表を行う予定)。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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