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2010 年度 実績報告書

古代の鉛調整加工技術に関する考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520675
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

小池 伸彦  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 考古第一研究室長 (90205302)

キーワード考古学 / 歴史考古学 / 冶金考古学 / 古代 / 鉛 / 官営工房
研究概要

平城宮第二次大極殿院・内裏東外郭出土冶金関連遺構・遺物について再検討を行った。今年度は主として平城宮第33・70次調査出土の冶金関連遺構・遺物を対象として分析を進め、いかなる業種の冶金関連工房が存在したかを追究した。これらを分析した結果、推定宮内省北東部を中心として、第二次大極殿院東外郭北半部に、鉄鍛錬鍛冶・鋳銅・金加工業種が存在することが判明した。
これらの冶金関連遺物には板状鋳鉄(?)片等の鉄関連遺物、熔結銅等の銅関連遺物、炉壁類、取瓶等の土製品、その他の遺物がある。また、冶金関連遺構の分析結果から、推定宮内省北東部の一画に設置された掘立柱建物の工房では、まず鋳銅業が実施され、その後、鉄鍛錬鍛冶が行われたことが明らかとなった。なお、平成21年度の研究で確認された鉛銅合金加工については、今回は確認できなかった。
今回新たに金加工用取瓶の存在を確認し、平城宮内の工房においても金の熔解加工が行われていたことが実証できた。従来の研究ではその具体的な用具について全く不明であったが、本研究により、8世紀後半に平城宮内で使用されていた取瓶の実態が明らかとなった。これにより、7世紀後半の初期官営工房である飛鳥池工房で使用された金熔解坩堝との比較検討が可能となり、官営工房における金加工技術の変遷過程を明らかにする上で非常に大きな手がかりが得られた。これは、律令期における鉛も含む非鉄金属調整加工技術の実態解明に寄与する大きな成果といえる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 平城宮第33・70次調査(推定宮内省)出土冶金関連遺構・遺物の再検討2011

    • 著者名/発表者名
      小池伸彦
    • 雑誌名

      奈良文化財研究所紀要2011

      ページ: 56-57

  • [備考]

    • URL

      http://www.nabunken.go.jp

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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