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2012 年度 実績報告書

古代の鉛調整加工技術に関する考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20520675
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

小池 伸彦  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 考古第一研究室長 (90205302)

研究期間 (年度) 2008-04-08 – 2013-03-31
キーワード考古学 / 歴史考古学 / 冶金考古学 / 古代 / 鉛 / 官営工房
研究概要

平成24年度は、平城宮第32次補足調査で出土した冶金遺構について、その構造や出土遺物などを詳細に検討した。その結果、8世紀後葉~末の鉛・銅関連冶金遺構および鉄鍛冶遺構の存在が明らかとなった。
冶金遺構は、東から炉SL4162、冶金遺構(炉と土坑のセット)SX4178・4195~4197の順でほぼ東西に並ぶ。いずれの炉も地面を掘り窪めて構築する火床炉である。SX4178・4195~4197は群をなし(西群)、SL4162は単独でSX4178の東約6mに位置し、西群とは別の単位を構成する。
SL4162は従来まったく検討対象とされてこなかったが、実は特徴的な構造を有し、注目に値する。それは炉の南端から南へ、埋土に木炭が混在した長さ約60㎝の舌状の溝が延びている点にある。これに類似する小溝を備えた冶金遺構に平城宮第222次調査出土のSX14761があり、炉壁等の分析から銅精製用火床炉と考えている。また、SL4162の南東約10mの地点で、溝SD4100から鉛滓の付着した火床炉壁が出土している。このような、炉の位置関係や構造、周辺出土遺物からみて、SL4162は鉛あるいは銅の精製工程に関わる炉と考えられる。
西群のSX4178・4195は、上・下層で機能が異なる。下層遺構が銅に関連し、出土遺物からは銅の熔解・鋳造用であろう。上層は鉄鍛冶遺構で、沸かし鍛錬鍛冶と火造り鍛冶工程に関わる。SX4196・4197は銅鉄いずれとも決しかねる。
第32次補足調査出土遺構・遺物については、漠然と銅器生産に関連すると考えられてきたが、今回、8世紀後葉~末に比定される鉛・銅・鉄3種の冶金遺構の存在が判明した。これまで我が国最古の鉛冶金火床炉は9世紀後半であったが、それをおよそ半世紀も遡ると判明したことは、我が国冶金技術史・産業技術史上、重要な知見が得られたと言える。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 平城宮南東隅(第32次補足調査)出土の鉛等非鉄金属冶金遺構について2013

    • 著者名/発表者名
      小池伸彦
    • 雑誌名

      奈良文化財研究所紀要2013(印刷中)

      巻: 1 ページ: 60-61

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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