研究概要 |
研究2年日のH21年度は以下の3点について,研究の進捗をみた。 1)理論的枠組みの構築と各国・各地における聖地管理の課題の批判的検討 昨年度の成果をふまえて,観光が聖地にあたえた影響を分析する上での理論的枠組の構築を図るとともに,既存の文献資料や各種メディアを利用して世界各地の著名な聖地の現状と観光化の進展状況,及び各聖地の課題と問題点について検討した。成果の一部は日本宗教学会にて口頭発表を行った。 2)研究対象地域での現地調査の実施(7月~9月) 前述した理論的枠組みを踏まえて,昨年に引き続き第二次調査を実施した。具体的な調査内容は次の4点である。 (1)聖地における観光化への対応と布教戦略 (2)宗教的コミュニュティ(信徒)における聖地(教会等)利用の実態 (3)地域社会(行政・観光業界など)における観光戦略と聖地の商品化 (4)聖地を巡る観光客(ツーリスト)の動態(観光行動) 3)研究成果の中間報告(10月~3月) 研究代表者と研究分担者,研究協力者(大学院生)による研究成果の中間報告および今後の研究計画について報告し,意見交換を行うとともに,日本地理学会,日本宗教学会,人文地理学会において,口頭発表を行った。また,雑誌論文8件,学術図書4件ほかの研究成果を得た。
|