ギデンズの近代性に関する理論を援用して、在日インド人社会がグローバル化のもとで再編成される過程を脱領域化と再領域化の概念を用いながら考察した。グローバル化した経済のもとでのIT産業と関連づけながら、インド人移民の特徴を明らかにし、IT技術者を中心にしたインド人移民の動向を分析した。インド人移民の新たな集住地である東京都江戸川区において、新しいコミュニケーションツールであるインターネットを媒介にして、対面接触によるコミュニケーションを前提とした古くからの定住地とは異なる「自分達の場所」が創造されている過程を調査した。
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