研究課題
本研究は「生活活動空間の分析」という地理学的手法を用いて、エスニシティの解明を行うことを目的とする。と同時に、これら分析結果を受入先地域社会における情報伝達経路の再構築等にも応用し、よりよい多文化共生社会の構築に貢献しようとするものである。2年目である21年度は、下記の4つの側面から研究を進めた。(1)エスニック集団の生活活動空間の調査・分析前年度に引き続き、ブラジル籍住民の生活活動空間の調査データをもとに、外国籍住民の受入先地域社会とのつながりや、生活活動空間を制約する要因等について分析した。(2)行政・市民団体等が行う諸施策・サービスの調査と再検討前年度に引き続き、外国籍住民の多く居住する自治体において、外国籍住民に対する生活・防災・災害情報の提供に関わる施策およびそれら情報の伝達経路について調査を行い、現在の対外国籍住民向け情報伝達経路の持つ課題を検討した。(3)ブラジル人の防災に関する調査・分析とその応用外国籍住民の防災意識と外国籍住民を交えた地域防災の在り方について、論文、及び行政機関・関連団体による研究会において調査結果を発表した。(4)研究成果の還元に関する準備次年度に開催を予定している「外国籍住民への情報提供における広域ネットワーク構築のためのシンポジウム」に関する下準備(当該機関への告知等)を開始した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)
地理学評論 83-1
ページ: 60-79
Southeast Asian Studies 47-4(in printing)
生駒経済論叢 7巻1号
ページ: 547-568
The National Research Council of Thailand
ページ: 128-137
Proceeding of the 2009 International Workshop on Intercultural Collaboration, ACM
ページ: 51-60
消防研修 85
ページ: 75-92