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2008 年度 実績報告書

現代北米のムスリムに関する人類学基礎調査

研究課題

研究課題/領域番号 20520714
研究機関上智大学

研究代表者

赤堀 雅幸  上智大学, 外国語学部, 教授 (20270530)

キーワードイスラーム / アメリカ / 文化人類学 / 地域研究 / シューラー / 移民 / 改宗
研究概要

本研究は、北米、とくにアメリカ合衆国に暮らすムスリム(イスラーム教徒)についてその概要を明らかにし、現在の研究状況を概括して、その後の本格的な研究に備えるものである。初年度は、次の3点を中心に取り組んだ。
1.文献の探索、収集、読込:大学院学生の補助を得て広範囲に文献情報を収集し、目録作成を進めるとともに、厳選した図書44冊を2009年3月に購入して読み込みに着手した。
2.専門家との研究情報の交換:国内の北米研究専門家からの情報収集に加え、D.F.Eickelmanら、人類学を専門とする旧知の北米在住研究者の情報提供や仲介を受けて、Y.Y.Haddad、 M.Hermansenら本分野で先駆的な取り組みを見せている研究者と連絡をとり、研究の方向性や具体的調査地などについて相談した。
3.現地調査の実施:2009年2月にロサンジェルスで実施した。計画より着手が遅れ、また主たる訪問先に想定していた全米ムスリム評議会は、ロサンジェルスでは組織としての実態に乏しかったなどの問題はあったが、かわって南カリフォルニア・イスラーム協会、同イスラーム・シューラー評議会などで実りある情報収集ができた。
1年にわたる研究の結果、北米のムスリムについて体系的かつ専門的な研究は、現地においても充分になされてはいないものの、概説書やムスリムの偶から一般向けに書かれた図書はかなり多数に上ることがわかった。それらについて、さらに探索と収集を進め、平成21年度には目録公開に目処をつけ、さらには学術誌上で短報、研究報告などの形をとって、研究状況を明らかにする予定である。他方、計画調書上では平成21年度に大西洋岸で調査を実施する予定であったが、前年度の研究を有効に生かすためには、上述の協会と評議会からなる組織構造についてさらに深く調べるべく、まずはサンフランシスコを中心とした北カリフォルニアで調査するのが有用であるとの判断に至った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 日本文化人類学会編『文化人類学事典』2009

    • 著者名/発表者名
      赤堀雅幸(部分担当)
    • 総ページ数
      756-757
    • 出版者
      丸善

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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