3年間で約2週間の現地調査を3回行い、多くの草本・木本植物についての利用情報が得られた。 特にベリー類については、採集時期・場所・環境等について、従来以上の詳しい情報を得ることができた。ベリー類とサケ・マスの身を組み合わせた伝統的な料理について、料理法についての詳細な情報が得られ、調理の様子を録画記録することができた。 ムカゴトラノオなど、既往研究では利用することが確認されていなかった植物種についても情報を得た。植物名称および関連語彙についても多く採録できた。 これらの成果は、ニヴフの伝統的および今日的な植物資源利用に新たな知見を加えるとともに、ニヴフ自身の文化伝承活動にも寄与する。
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