(1)島嶼環境に進出・適応した人類の資源・土地利用に関わる戦略を検討するため、人類学的手法に加え、古生物、古環境などをも対象とする現地調査活動によって、生態環境変動のデータを測定し、それに対する人類の「脆弱性」や「耐性」を究明する。 (2)人類が島嶼地域の生物相に及ぼした影響やそれら資源が人類に及ぼした影響の相互作用、いわばエコシステムの履歴を検討する。 (3)不安定で乱獲に弱い生態系における捕食者としての人類の土地・利用戦略の変遷を捉える。現存するデータにフィールドワークによるデータを加味し、島嶼における長期間の人類-環境の相互作用を観察しうる文化システムモデルを構築する。
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