研究課題/領域番号 |
20520726
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研究機関 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
研究代表者 |
用田 政晴 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 上席総括学芸員 (00359259)
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研究分担者 |
老 文子 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 学芸員 (60470184)
辻川 智代 滋賀県立琵琶湖博物館, 事業部, 業務取扱嘱託員 (70443463)
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キーワード | 民俗学 / 民具学 / 民具資料 / 考古資料 / 博物館資料 |
研究概要 |
1民具資料の整理調査と保存に関する研究と発表 琵琶湖博物館がこれまで行ってきた民具資料整理における独自の方法を明らかにした上で、日本民具学会大会の基調報告としてその一部を発表した。そこではは、全点資料写真撮影、考古資料実測法による利点、全点法量再計測の意味、データベースと資料カードのリンクなどのあり方について、一つの道筋を指し示した。その後の討論においても、建設的な情報交換と検討を行ったところである。 また、『湖と山をめぐる考古学』という単著をまとめ、ここでは「考古学と民具・博物館」と題して、物的資料である民具資料の博物館での位置づけについてとりまとめて公表したところである。 2民具資料整理方針等の具体的検討と実践的調査研究の実施 民具資料の分類と整理を具体的に行う中で、琵琶湖博物館の民具資料独自の整理方針と方法の具体的検討について総括的な会議を行った。また、カラスキ・万石通の整理を行い、詳細な実測図7点を作成して型式分類を行ったほか、ウケ・クビキ等の分類と考察などを行った。 3日本の博物館・研究機関における事例研究 民具資料のみならず、考古資料、文献資料、近・現代のその他資料も含めた博物館資料の実際的な整理・分類方法を比較検討するため、旭川市博物館をはじめ、北方博物館、北鎭記念館、三浦綾子文学記念館などを訪ねて資料整理・展示方法の情報収集と課題について調査を行った。これらの結果を踏まえて、上記1にある琵琶湖博物館独自のこれまでの資料整理のあり方をとりまとめた。
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