琵琶湖博物館が保管する琵琶湖地域民具資料6500点をもとにして、考古学の資料整理法を援用した新しい民具の分類・整理・保管方法を確立し、資料目録とデータベースの作成と公開を行う。また、その成果を利用して、物質文化に基づくいくつかのテーマについての生活・生業史を復元して展示しようとする計画である。 具体的には、明らかにできた生活・生業史のうち漁業・農業・織物など近江に特徴的なテーマについて、時間軸に沿った物質文化の系統を検討し、その成果を発表することによって、地域社会における民具資料の保存と継承につなげようとするものである。
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