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2008 年度 実績報告書

鉄・鉄器の生産技術・流通からみた中世東北アジア地域の考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20529004
研究種目

特別研究促進費

研究機関愛媛大学

研究代表者

笹田 朋孝  愛媛大学, 東アジア古代鉄文化研究センター, 研究員 (90508764)

キーワード物質文化学 / 鉄の考古学 / 極東ロシア / 北海道 / 鉄器生産 / 国際情報交換 / ロシア : モンゴル : 韓国
研究概要

本研究は、考古学的手法により、東北アジア地域の社会文化的動態を鉄器の生産・流通を通じて解明することを目的としている。そのために、中世の極東ロシア・北海道における鉄・鉄器の生産・流通について、実地の資料調査(文献史料を含む)を通じて検討していく。2008年度は交付決定時期が秋であったため、海外調査(ロシアの実地調査)は次年度以降へ回し、日本国内の調査を重点的に行った。1、北海道埋蔵文化財センターや厚真町教育委員会などで、近年増加している、北海道の中世アイヌ文化期の鉄製品の資料調査を行った。その結果、北海道における鉄器の画期は、擦文文化の終焉とされる11〜12世紀ではなく、14世紀であることが判明した。この時期に鉄器の出土量が増加するとともに、鉄器の器種組成が充実する。2、東京大学や中央大学などでロシア語文献の調査を行った。研究協力者を通じて、次年度のロシア調査などに関して海外研究機関と協議を行った。3、モンゴル国アウラガ遺跡から出土した鉄製品の自然科学的分析を行った。その結果、モンゴルの鋳造技術の高さの一端が明らかとなった。次年度以降に計画している極東ロシア地域出土鉄器の分析結果と比較・検討を行う予定である。4、伝統的な製鉄技術を考察するために、日刀保たたらの操業を見学するとともに、製鉄実験に参画した。5、これらの成果の一部は、韓国嶺南大学校での招聘講演会や鉄鋼協会秋季大会で発表した。また、北海道アイヌ文化期の研究成果は、次年度中に学術論文ないしは書籍の形で公表する予定である。

備考

基盤C

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 〓(東北アジアの古代鉄文化)2009

    • 著者名/発表者名
      笹田朋孝
    • 学会等名
      2009年度第1回嶺南大学校文化人類学科招請講演会
    • 発表場所
      韓国嶺南大学校
    • 年月日
      2009-02-26
  • [学会発表] 東アジアの古代鉄文化-生産技術を中心として-2008

    • 著者名/発表者名
      笹田朋孝
    • 学会等名
      『九州地域の古代から近代の製鉄技術発達史』日本鉄鋼協会・社会鉄鋼部会「鉄の歴史-その技術と文化-」フォーラム
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-09-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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