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2010 年度 研究成果報告書

「自律」を支えるものとしての、労働に関する権利-「個人の尊重」を解釈基準として-

研究課題

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研究課題/領域番号 20530028
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公法学
研究機関東海大学

研究代表者

押久保 倫夫  東海大学, 法学部, 教授 (30279096)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
キーワード労働に関する権利 / 個人の尊重 / 人間の尊厳 / 自律 / 勤労の権利 / 勤労の義務 / 無償労働
研究概要

本研究は、日本国憲法13条前段の「個人の尊重」を解釈基準として、日本国憲法27条1項の「勤労の権利」、27条2項の「勤労条件の法定」そして憲法28条の「労働基本権」を、労働者諸個人の自律を実現させるものとして再解釈することを目指したものである。そこではまず、基準となる日本港憲法13条前段の「個人の尊重」について、ドイツ連邦共和国基本法1条の「人間の尊厳」と対比しながら、その理解を深めていった。そして具体的には、これまで憲法上の「勤労」の概念に含まれていなかった無償労働を、「個人の尊重」をより現実のものとするためにこれに含めるという、新たな「勤労」概念を提唱し、その労働法上、そして社会法上の効果を明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 無償労働と『勤労者の権利及び義務』勤労概念の拡大と『個人の尊重』・『人間の尊厳』2010

    • 著者名/発表者名
      押久保倫夫
    • 雑誌名

      企業の憲法的基礎(戸波江二編)

      ページ: 195-218

  • [雑誌論文] 沈黙する者へのパターナリズム遺伝子操作の限界としての『個人の尊重』と『人間の尊厳』2009

    • 著者名/発表者名
      押久保倫夫
    • 雑誌名

      東海法学41号

      ページ: 21-68

  • [雑誌論文] Die Achtung vor dem Individuum and die Wiirde des Menschen-Zur Grundidee der Menschenrechte in Japan and Deutschland2008

    • 著者名/発表者名
      押久保倫夫
    • 雑誌名

      Rainer Wahl (Hrsg.), Verfassungsanderung, Verfassungswandel Verfassungsinterpretation

      ページ: S.309-325

  • [図書] (編集、及び、第2章「『博愛』への想像力-個人の尊重-」(14-27ページ)執筆担当)(リアル憲法学)2009

    • 著者名/発表者名
      石埼学・笹沼弘志・押久保倫夫編
    • 総ページ数
      281
    • 出版者
      法律文化社
  • [図書] (「『故人の尊厳』保護」7-12頁、「無期限の保安拘禁の合憲性」13-19頁、「婚外子の父を知る権利と母の人格権」43-50頁、「拘禁者の低廉な労働報酬」311-319頁、担当)(ドイツの憲法判例皿)2008

    • 著者名/発表者名
      ドイツ憲法判例研究会編
    • 総ページ数
      621
    • 出版者
      信山社

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公開日: 2012-01-26   更新日: 2016-04-21  

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