第一年度に、我が国の租税判例の調査を通じ、どのような立法資料がどの程度参照されたかを探り、また、違憲審査基準を整理することで、解釈論からの租税立法過程の民主的統制の強化を押し進めるための基礎的な研究を行う。 第二年度は、米国の調査研究を行う。租税立法過程に関する基本文献の収集と読み込みを行う。 第三年度は、英国の調査研究に取り組む。我が国と同様に議院内閣制を採る英国における租税立法過程を描写した我が国の既存研究は非常に限られており、その記述自体でも学術的貢献に繋がると期待される。 第四年度は、研究のとりまとめに当てる。これまでの議論の整理を通じ、特に我が国への具体的な示唆へと論を展開することが課題となる。
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