本研究では、(1)日本における雇用や労働の歴史に関する既存の研究をサーベイする、(2)(1)に加え、新たな資料や文献に基づく分析・研究を行いつつ、日本における労働と社会の歴史、そのなかで生成した労働法の歴史の動態を明らかにする、(3)フランスやアメリカの労働社会や労働法の歴史に関する研究を継続して行い、(2)と(3)の研究結果を比較して、労働法の歴史の比較研究を行う、(4)以上の研究の成果をとりまとめ、日本の現在の労働法改革をめぐる議論に歴史的視点から新たな示唆を得る、という手順・方法で、労働法の歴史的基盤について比較研究を行うことを計画している。
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