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2009 年度 実績報告書

企業再編を考慮した雇用終了に関する使用者の雇用・賠償責任の比較法的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530052
研究機関北海学園大学

研究代表者

小宮 文人  北海学園大学, 法学部, 教授 (10145980)

キーワード社会法学
研究概要

本年度は、研究会を1回開催し、わが国における有期雇用契約に関する厚生労働省の研究会の動向をにらんで、ドイツの有期労働契約の法制に関して研究報告・検討をした。あわせて、欧州連合の改正事業譲渡指令及びイギリスの2006年TUPEが事業譲渡における労働契約及び雇用関係上の権利・責任の譲渡企業から譲受け企業への承継に関し、譲渡企業が倒産手続き下にある場合、どのような処理をしているのかについて検討する報告を行った。
さらに、前年度の研究会の打合せに従い、小宮がイギリス、根本がドイツの雇用終了に関する現地調査を実施した。小宮現地調査については、倒産手続下にある企業の解雇について調査を行う必要があったため、当該分野を研究している、協力研究者の戸谷が随行し、ロンドン及びニューカッスルにおいて弁護士や労働組合幹部からの聞き取り調査を行った。また、根本現地調査については、ブレーメン大学、フンボルト大学、ボーフム大学において、聞き取り調査、討論を行った。
なお、予定していた本久によるフランス現地調査については、事故のため、実施できなかったので、翌年度に持ち越して実施することとした。
今年度の研究を踏まえて、まず子会社従業員に対する親会社の責任に関する問題を中心として企業再編時の労働関係について後記の本久論文を、またいわゆる整理解雇及び経営危機状況下における退職の問題について根本論文を、前記TUPEを中心としたイギリスにおける企業倒産手続下の事業譲渡と労働者の保護について小宮論文を、それぞれ発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 倒産手続下の事業譲渡と労働者の保護2009

    • 著者名/発表者名
      小宮文人
    • 雑誌名

      北海学園大学法学研究 45

      ページ: 199-227

  • [雑誌論文] 企業組織・企業法制の変化と解雇法制-親子会社事案を中心に-2009

    • 著者名/発表者名
      本久洋一
    • 雑誌名

      日本労働法学会誌 113

      ページ: 7-22

  • [雑誌論文] 雇用危機下の解雇法理と退職をめぐる法理2009

    • 著者名/発表者名
      根本到
    • 雑誌名

      労働法律旬報 1697

      ページ: 16-33

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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