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2008 年度 実績報告書

専門家責任と専門家賠償責任保険の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20530071
研究機関大阪大学

研究代表者

山下 典孝  大阪大学, 高等司法研究科, 准教授 (00278087)

キーワード建築家賠償責任保険 / 団体保険 / 滅失 / 設計ミス / 毀損 / 団体保険 / 責任保険 / 請求事故方式
研究概要

今年度は主に、専門家賠償責任保険に関するわが国の裁判例について検証を行うこととした。専門家賠償責任保険の一種である建築家賠償責任保険における保険事故に該当するか否かが争われた名古屋高判平成20年6月24日金融・商事判例1300号36頁についての判例研究を金融商事判例1306号に掲載した。建築家賠償責任保険に関する裁判例は多くなく、この裁判例を検討し、最近の同保険の状況について、検討を加えることは社会的にも意義のあるものと考えられる。
上記裁判例以外に、弁護士賠償責任保険に関する裁判例、税理士賠償責任保険に関する裁判例や実務上の問題点について訪問調査による実務実態を踏まえて検討を行い、税理士職業賠償責任保険において、約款改定前に生じた税制選択上の過失について、更新契約に係る税理士特約1条項5条2項が適用され保険者の免責が認められた名古屋高判平成20年10月31日金融商事判例1311号掲載予定について、判例研究報告を立命館大学商法研究会(平成21年3月7日開催)で行った。当該判例研究は、損害保険研究71巻1号(2009年5月25日)に掲載予定である。税理士賠償責任保険の免責条項について裁判例を検証することによって、その妥当性を検証している。弁護士賠償責任保険に関しては、被保険者である弁護士が自ら訴訟代理人となった場合についての問題についての初めての裁判例について検討を行っている。この検討内容は速報判例解説(TKC)に掲載をすることを予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 物理的な滅失または損壊は生じていないが、設計ミスにより構造上の欠陥のある建物について、建築家賠償責任保険の保険事故である「滅失またはき損」に当たらないとした事例2009

    • 著者名/発表者名
      山下 典孝
    • 雑誌名

      金融・商事判例 1306号

      ページ: 45-50

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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