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2012 年度 実績報告書

戦後日本市民政治の歴史分析

研究課題

研究課題/領域番号 20530119
研究機関一橋大学

研究代表者

中北 浩爾  一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (30272412)

研究期間 (年度) 2008-04-08 – 2013-03-31
キーワード戦後 / 市民社会 / 日本政治
研究概要

2012年度は、当該研究にかかわる業績を発表することに努めた。まず市民政治に関する最も重要な理論家である松下圭一教授の思想形成について、「松下圭一と市民主義の成立」と題する論文を刊行した。これについては、松下教授自身からもコメントをいただいており、今後の研究に生かしていきたいと考えている。
また、市民政治の自民党に与えたインパクトについて、「自民党政治の変容―無党派層と1970年代半ばの転換」と題する論文を発表した。これは1970年代末の総裁予備選挙の導入プロセスに焦点をあて、党組織に「参加」の契機を導入することで自民党政治が大きく変容したことを明らかにしたものであり、既存の自民党研究に対してかなりの独自性を持つものだと考えている。
最も重要な研究実績は、『現代日本の政党デモクラシー』の公刊であった。この拙著は、1968年に象徴される「参加」の契機が、1990年代以降次第に衰退していく中で、政党デモクラシーが「競争」に傾いてきたことを論じたものである。いわば市民政治の後退という視角から、現代日本政治をとらえたものであり、類書にはない主張を行うことができたと考えている。
全体を通じて、市民政治の形成と発展、後退について網羅的に研究を発表することができたといえる。ただし、市民政治という一貫した観点に立つ著書を予定していたことを考えると、研究実績には不十分な点が存在することは確かである。この課題については、数年以内に新書あるいは叢書を書くことで達成したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「松下圭一と市民主義の成立」2012

    • 著者名/発表者名
      中北浩爾
    • 雑誌名

      『立教法学』

      巻: 86号 ページ: 94-108

  • [図書] 『変わる社会、変わる人びと――20世紀のなかの戦後日本 』第4章「自民党政治の変容――無党派層と1970年代半ばの転換」2012

    • 著者名/発表者名
      安田常雄編
    • 総ページ数
      288(101-127)
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 『現代日本の政党デモクラシー』2012

    • 著者名/発表者名
      中北浩爾
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2014-07-24  

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